製品の特長
弊社のブロックカッターには石材切断機として様々な機能と特徴があります。 それらは全て弊社ブロックカッターの 長年にわたる世界中のユーザ様からの反響やご要望を通して弊社の生産技術が生み出して来たものです。
切断刃 ソリッド三角型
一般のコンクリート2次製品の切断に最も適した硬度と靭性(粘さ)を有したバネ鋼を使用しております。形状は三角柱ですので、刃の先端は標準刃より鋭利になりますので、切断ラインにかかる圧力はより強いものになります。1本で3辺が使用可能ですので経済的です。
この特徴を持つブロックカッター
ダブルエキセンカム機構
BC300等、スタンダードの機種では1つのエキセンカム機構を備えていますが、「S」シリーズ、焼き入れブロック、自然石切断用のブロックカッターでは2重構造のエキセン機構を備えております。この機構は上の刃の切断時の下への移動方向を垂直するもので、表面に凹凸のあるブロックに効率よく切断力を伝える事が可能になります。
電動油圧式
従来の手動油圧式はブロックを切断するために必要な圧力を得るまでに、何度も加圧レバーを上下に操作する必要がありますが、ブロックを切断部にセットしボタンを押すだけで瞬時にブロックをカットします。14トン~20トンの圧力が切断刃に加えられますので、硬度の高い焼き入れブロックや自然石の切断作業に最適です。また、通常のインターロッキングブロックや平板の切断加工でも数が多い現場では作業者に負担をかけず作業効率を飛躍的に上げることができます。 主なメンテナンスはバッテリーの充電だけですが、充電器もバッテリーに負荷を与えない「トリクル型充電」を採用しております。 ※トリクル型充電は、病院やデータセンターなどの無停電電源装置(UPS)のように、通常は使用しないが緊急時などには欠かすことのできないバッテリーに対して最適な方式であり、UPSをはじめとして非常用の照明装置などで多く採用されている方式です。
超硬切断刃(固定式)
複数の三角形の超硬刃を一列に並べた切断刃です。超硬はドイツのWidiaを使用しており自然石や焼き入れブロックの切断に対応できます。更に刃の土台は固定の金属バーですので、電動油圧式ブロックカッターの21トンの切断力をロスなく直接ブロックに伝えることができます。
超硬切断刃(フレキシブルベース型)
標準のソリッドタイプとは異なり複数の超硬刃を一列に並べた切断刃です。超硬はドイツのWidiaを使用しており自然石や焼き入れブロックの切断に対応できます。更に刃の土台には硬度のある特殊ゴムを使用しておりますので切断時、石材の表面に平均して密着します。ですので、表面に凹凸や歪のある石材でも、上下4mmの許容で切断力を伝える事ができます。
新型高さ調整ハンドル
従来の標準機ではブロックの高さに合わせて2つの回転ハンドルで切断開口部を調整しますが、新タイプのEASYシリーズは1つの回転ハンドルで高さ調整ができます。これにより2つの支柱は同時に水平に上下しますので、スムーズに素早く高さを調整できます。具体的には、片手でハンドルを回転させている間に、もう片方の手が空くことになりますので、開口部にブロックを入れ切断用ハンドルをカッティング開始位置に保持しながら正確な位置にセットすることができます。同じロットのブロックでも、ブロックにより高さは数ミリ単位で異なりますので、切断作業中でも高さを補正する必要がありますので、その際にも楽に素早く高さを再調整する事ができます。
切断用ゲージ
ブロックを切断用開口部にセットするためのテーブルが開口部両側にテーブルあります。そのテーブルには2種類の位置決め用のゲージがあります。1つは水平方向の角度を合わせるためのゲージです。斜めの標準となる+/-45度の角度決めが容易に行っていただけます。もう1つはのブロックの端からの切断位置を合わせるための目盛りが1cmから10cmまでついてありますのでブロックの位置決めが簡単に行っていただけます。
傾斜テーブル
ブロックをセットするテーブルは下方向に抑えると、水平から7度傾斜できる仕組みになっております。(テーブルはスプリングで水平に戻るようになっております)その角度がブロックの縦方向の切断ラインに得ることができますので、切断面がブロック表面の切断位置より外側へはみ出すことない理想的な切断作業が行えます。
エキセンカム機構
弊社の全ブロックカッターの切断加圧方式はエキセンカム機構を採用しております。エキセン(Excentric)とは「芯ズレ」。回転する軸に軸と中心をずらして円形のディスクに駆動を伝えるメカニズムの事で、 要は大きい回転量の小さな力を、小さい直線運動量の大きな力への変換が可能になります。 それまでの手動油圧式の数回繰り返すハンドル上下操作での切断刃への加圧を、軽いハンドル操作で このエキセン機構によって一気にブロックへ伝えて切断できる事になります。例えば10kgのハンドルへの加重で理論値で1トンの力が切断刃に伝わります。 更に機構としてのスペースは手のひら程しか必要がなくなりますので機械重量は必然的に軽くなります。
2本のスピンドル構造
加圧機構を持つ本体上部とブロックを受ける本体下部を支える構造は2対の雄ネジと雌ネジで構成されております。これは切断時に上下にかかる大きな衝撃を水平方向に平均分散して吸収できる構造になっております。この構造は弊社のブロックカッターの耐久性を維持する大きな要因の1つとも言えます。小型の1支柱型のカッターでは切断時の衝撃は1か所に集中することになりますので同レベルの耐久性は実現できないといことになります。
切断刃 ソリッド四角型(標準)
一般のコンクリート2次製品の切断に最も適した硬度と靭性(粘さ)を有したバネ鋼を使用しております。形状は四角柱ですので、1本で4辺が使用可能ですので経済的です。 弊社の手動式ブロックカッターの大半の機種はこの切断刃を採用しております。
高精度の溶接技術
弊社のブロックカッターは自動化されたロボット溶接設備で溶接されております。 コンピュータ制御された溶接設備は複数の溶接ロボットを備えた操作ロボットと加工材を装着するマニピュレータで構成されています。また、この工程において無線周波数識別(RFID)を用いた部品識別システム、溶接シームサーチシステム、溶接シームトラッキングシステム を採用していますのでブロックカッターの溶接部は高度の精度が保たれております。
耐久性
弊社のブロックカッターは生産開始から35年以上にわたり現場での酷使を前提として常に機能を洗練し進化させてきました。その耐久性においては全世界で数十万台の納入実績が証明しております。特に切断駆動部であるエキセンカム機構は本体どの部分より耐久力に優れており、日本においても消耗による故障はいまだ皆無に等しいほどですので、間違いなく長期間、作業の生産性に大きく寄与します。